シリコン 拡散時間 計算
目的
・シリコン中に不純物を熱拡散する際に、
目的の拡散深さを達成するためには、何時間熱拡散すれば良いかを計算する。
計算
■ステップ1:拡散係数を調べる
□方法1:グラフから見取る。
・文献で 拡散係数D-拡散温度のグラフを見る。
目標の拡散温度から、拡散係数を調べる。
※以下はボロンの拡散係数-拡散温度のグラフ。
ここから読み取ると、1200℃のボロンの拡散係数Dは1.2e-12
半導体デバイス S.M.Sze P.405
□方法2:計算する。
各定数を文献から引用して、以下の式に代入する。
・D = Do exp(-EA/kT)
※Do(cm2/sec):拡散定数
※EA(eV):活性化エネルギー
※k:ボルツマン定数
※T:温度(ケルビン)
■ステップ2:拡散時間を計算する
・必要な定数を調べる。
・Cb:シリコン基板濃度[原子/cm3]
・S:不純物拡散源のドーパント密度[原子/cm3]
・D:拡散係数
※ステップ1の方法1か2で調べた/計算した値。
・Xj[cm]:目的の拡散深さ
・拡散深さ(Xj)の計算式に代入する。
⇒拡散時間t[sec]を算出する。
半導体デバイス S.M.Sze P.409
以上